アコースティック録音と高品位マスタリング。そして効果的な音響支援(PA)。

Listening System

マスタリングにも変化と工夫が必要

以前から、商業マスタリングスタジオでは「立会いマスタリング」という方法が採られてきました。
「立会い」とは、マスタリングにお客様が立ち会って、その現場で音を確認し判断を下していく方法です。
しかし、今日の多様な音楽創作環境において、このスタイルがベストとは言えなくなってきました。

お客様がスタジオで音を確認することは難しい

スタジオのオーディオシステムや、スタジオ自体の部屋鳴りには、必ず何らかの癖があります。
この癖の中でも正しく音を判断できるようになるためには、聴きなれたCDを何回も聴き、頭の中に補正表を構築する必要があります。
ここで厄介なことが、この癖がそのスタジオ固有の音の癖だということです。別のスタジオでは、また違う音になってしまうため、良し悪しの判断がつかなくなります。
つまり、立会いするスタジオの音に耳が慣れていないお客様には、「立会い」で正確な判断を下すことは難しいのです。

立会いには費用もかかる

また、「立会いマスタリング」では、立会い時間分だけスタジオを予約して使用します。
つまり、立会い作業時間分のスタジオ使用料が発生します。
この料金にマスタリング作業料等が加算されるため、総費用は膨らんでいきます。

良い作品創りに無理は禁物

立会いマスタリングの問題点は、お客様の耳が慣れていない環境であるのに、
時間制限付きの音作りになってしまうことです。
多くのお客様にとって、判断のつかない音を聴き、スタジオの予約時間内で、迅速かつ正確な判断を強いられる・・・
そして、ここで下したお客様の選択が、そのまま作品として後世に残ることになります。
これはお客様にとってベストでしょうか。

一番音がわかるのは、聴きなれたオーディオ装置です

お客様の大切な作品であるからこそ、リラックスした状態で、十分に時間をかけて正しく判断していただきたい・・・
スタジオステラでは、お客様にいつもと同じ環境で、確実な判断をしていただくことを目指して、試聴音源による確認システムを採用しております。

無理もストレスもゼロ!

エンジニアがマスタリングを終えた段階で、この音をそっくりそのまま、試聴用の音源(通常はオーディオCD)に収めてお客様へお送りします。
お客様はいつもの環境で集中して、時間をかけて正確な判断を下していただくことができます。

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